英会話と英語リーディングは車の両輪。☆ストーリーを音読することで、両方マスターできます。英会話学校で12年教え、現在「英語でリーディング専門 クローバー」講師 Andy のブログ☆






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Andy Tachibana

Author:Andy Tachibana
こんにちは!大久保で「英語リーディング専門 クローバー」というマンツーマン英語教室を開いているアンディ立花です。これから英会話をマスターしたい!英語もスラスラ読めるようになりたい!というあなたのために、必要なノウハウをすべてこのブログにまとめました。☆
Twitterは clover_reading です。



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6
●英語をマスターすることを誓う

 すぐに交差点からほど近い島森書店へ行き、
『英語は自信、Confidence!』という本を購入、自転車で海へ向かった。

 稲村ガ崎に着くと、江ノ島が目に入った。
近くの海浜公園に自転車をとめ、真新しい本を抱えて浜に下りた。
光の粒が青い水の上を踊っている。
誘われるままにスニーカーを脱ぎ捨て、ジーンズを膝までまくる。
足を水に浸してみた。砂は昼間の太陽に温められ熱かったが、
水はまだひんやりとして気持ちよかった。

 ふと顔をあげると、自分の眼の前に

広大な英語の海

がひろがっている気がした。
大きく伸びをし、深呼吸をする。
これから開拓する未知の世界に対する期待感で胸がいっぱいになった。


「よし!絶対に英語をマスターしてやる。」


そしてどうせやるなら、志を高く持たなければいけないと思った。

英検一級を目指そう。

こうして私はこの日から英語の海へと泳ぎだすことになった。
高校二年の初夏のことだ。


7
●朝の勉強時間
 
 高校の教室の窓からは海が見えた。
入学式での校長先生の言葉は,
「景色がいいので、海ボケには十分気をつけてください。」というものだったが、
どう気をつけたらいいのか分からなかった。
すでに先生の話よりも海の色の変化の方がおもしろかった。
でも自分の好きな英語、国語、世界史だけはちゃんと授業を受けた。

 放課後は砂浜でラグビー部の練習があり、日が暮れてボールが見えなくなると解散した。
それから地元の地中海レストランで皿洗いのアルバイトをしてから帰宅した。
若いとはいえ、夜は疲れてしまって勉強どころではなかった。

 そこで、早く寝て早く起き、

学校に行く前に

英語の勉強の時間を作ることにした。


学校のリーダーズとグラマーの教科書を読み、分からない単語を線で引き、英和辞典で調べた。
毎朝10個の単語を発音しながら、何度もスペルを書いて暗記するようにした。

覚えきれなかった単語は紙切れに写し、

ポケットに入れ、

その日に何度も取り出して見るようにした。



 英語の勉強は楽しかった。何でもそうだが、

生産的な習慣

というのは生活に意味と張りをあたえてくれる。
 しかし、一つだけ不満があった。
それは生きた英語を聞く機会がまったくなかったことだ。


8
●はじめての英語教材
 
 当時、新聞でよく広告が掲載された英語教材があった。
アメリカの人気作家が日本人の英語学習者向けに書いた小説を
プロの俳優が朗読するというものだ。
「これだ!」と思った。

これなら生きた英語の音声が学べる。

 しかし、皿洗いのアルバイトではなかなかお金が貯まらなかった。
だんだん荒れていく自分の手を見ながら、
いったいいつになったら手に入るのだろうと途方にくれた。

 ある日、家に帰るとその教材が机の上に置いてあった。
母が私の気持ちを察して、用意してくれたのだった。
 さっそく、開けてみる。テキストにレコードが付いていた。

私はうれしくて

そのレコードを何度も何度も

くり返し聴いた。



9
●英語の寺子屋
 
 高校三年生になったある日のこと、今度は父がある洋書を買ってきた。
洋書といってもYOHANリーダーズといって、

語彙の数を2000語にしぼった

英語学習者向けの薄い本
だ。

「一緒に読もう。」という。反抗期もとっくに過ぎていたので、素直に従うことにした。

 私は週に1回父の書斎に呼ばれ、

英語を朗読し、口頭で日本語に訳した。

まだ英文の構造がよく分かっていなかったので、

誤訳の連続だった。

初日は三行訳すのに1時間かかった。

 でも不思議なもので、数をこなしていくうちにパターンが見えてくる。
だんだん訳すスピードが上がり、誤訳も少なくなっていった。

英語を朗読し、日本語に訳す。

いわゆる「文法訳読式教授法」はよく批判される。

こういうことをしているから日本人は話せないと。
しかし、私はそうは思わない。
この和訳トレーニングによって、

私たちは英語と日本語の

根本的な構造の違いを学ぶ
ことができる。

この二つの言語の違いをきちんと認識することが

まさに英語の四技能

(読み、書き、聞き、話す)習得への出発点
なのだ。

最後のページを訳し終わったとき、「もう一人で読めるな。」と言われた。
こうして私は無事「英語の寺子屋」を卒業した。


10
●大学のキャンパスで

 入学を祝福する桜が散って三ヶ月ほどたち、ようやく大学生活にも慣れてきた。
ある日、私は所属する法学部のラウンジでくつろいでいた。
すると、見かけない学生が自動販売機の前に立っている。
彼は五円玉を何度も入れ直しては首をふり、天を仰いでいた。
背が高いスポーツマンタイプで、どことなくカール・ルイスを思わせた。

“Use this.” (これ使っていいよ。)

私はポケットの中に入っていた十円玉を差し出した。

“Thanks, man.”

迷わずコーラを選び、ゴクゴクとのどを鳴らしてあっと言う間に飲みほしてしまった。
それで先ほどのイライラが洗われたのか、さわやかな笑顔で自分はJだと名乗り、
握手を求めてきた。やたらと力強い握手だった。

Jの英語は早口で、独特のリズムがあるように感じられた。

これが生の英語か。

とてもすべては聞き取れない。

しかし、彼がジャマイカ出身のアメリカ人で、
私と同じW大学の国際部に所属しているということが分かった。

昼時だったので“Are you hungry?” (お腹すいてる?)と尋ねると
“Yeah !”という返事がかえってきた。
私たちはファーストフード店へ向かった。
 
実はこのとき私の「マクドナルド」という

発音が通じなかった

そんな店聞いたことがないという。
アメリカ人なのにマクドナルドを知らないのかということで、店まで連れて行った。
すると“Oh, McDonald’s !” と彼はおおげさなジェスチャーで言った。

こういう生きた英語体験は貴重だ。

なぜなら心の中に深く印象を残した音は、

CDがなくともいつでも再生できる
からだ。

私の場合、マクドナルドの正しい発音が知りたければ、
心の中のJがジェスチャー付きでいつでも教えてくれる。





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